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[jfriends-ml 11299] ユースケース以 外の要求定義の方法(文 書)について



高橋(徹)です。

読書会で、ユースケースを必ず書くかという議論になりました。
その場ではプロジェクトによりけりという話になったかと思います。

世の中では一般的にどのような方法を使っているかについては、
以下のURLが参考になりそうです。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/OPINION/20031218/1/
日経ITプロフェッショナルのWeb上のアンケートにおいて
「要求定義で,どんな種類のドキュメントを作成しているか」
の回答が記載されています。圧倒的多数(90%以上)は
・機能要求
・業務フロー
・データ項目とデータ構造、概念構造
の3種です。
ここでは特に手法を問うてはいないのでどのような文書(極端に言えば
ユースケースが機能要求に含まれるか?)は見えません。まあ、大半が
自然言語(日本語)で記述した機能要求を指していると思います。

XP(eXtreme Programming)では、要求をユーザーストーリーとして記述
します。ユースケースと比較的似ていると思います。
http://www.ogis-swe.jp/process/am-res/am/artifacts/userStory.html

CRCカードは、要求を表すというよりは、要求に登場する概念を整理する
手法(KJ法ライク)と思います。概念レベルのクラス図に近いものです。
名詞抽出法以外のオブジェクト抽出手法として挙げられるでしょう。
http://www.pearsoned.co.jp/washo/object/wa_obj60-j.html

画面・帳票については、要求で扱う場合と設計で決める場合があるようです。
「アジャイルモデリング」では、本質UIプロトタイプを作って画面・帳票の
要求を表現することを提唱しています。
http://www.ogis-swe.jp/process/am-res/am/artifacts/essentialUI.html

古典ともいえるデータフローダイアグラム(DFD)は、やはり分かりやすいとい
うこともあって意外と活用されているようです。

# 要求という分野は敬遠してきたので苦手意識が大です…。実際には
# 要求についての書籍などを確認下さい。

TAKAHASHI, Toru