[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]

[jfriends-ml 11344] balance sheet



UML否定派の村山@netgeneです.

日経BP「情報セキュリティ技術大全」より。
#http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822281426/249-0972250-7798709

「複式簿記の背景にある考え方は、大きな影響力をもつアイデアの例に漏れず、
きわめて単純だ。それは、すべての取引を二つの帳簿に記入することだ。一方は
借方、もう一方では貸方に記入する。
(中略)

一日の終わりに合計すると、帳簿間の差し引きはゼロとなる。つまり、帳尻が合
う(balance)。資産と負債は常に同額でなければならない。よほどの零細企業で
ない限り、帳簿ごとに担当者が異なるのが普通であり、毎月末に(銀行では毎日)
帳尻合わせが必要となる。

帳簿システムを適切に設計し、店舗ごとや支店ごとに独立に帳尻合わせができる
ようにしておけば、複数の従業員が共謀しない限り不正操作が出来なくなる。こ
の責任分担(split responsibility)の原則は二元的管理(dual control)とも呼ば
れ、これをさらに監査で補完する。」

#"split responsibility"は責任分担というよりは、権限分割くらいの
#方がいいのかな?


常にbalanceされなければならないから"balance sheet"と呼ばれるのでしょう。
簿記の分野においてさえも,右とか左とかは本質じゃなさそうです.

この部分が正しいとすれば,この「責任分担の原則」或いは「二元的管理」
こそが複式簿記の本質であると考えます.
#或いはbalanceこそがbalance sheetの本質であると.

スペースシャトルのように,ハード,ソフト共に三系統を別々の組織で
一から開発させるというのが,バランスシートが求めているものでしょう.
ただし,コストがかかりすぎますけどね.