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[jfriends-ml 11632] 『内側から見た 富士通「成果主義」の崩 壊』の本に対するコメン トがありました



こんにちは、上手です。
読書会で前にこの本の事が話題になっていましたが、小さなベンチャーキャピタルの
HPに結構切れのいいコメントがあったので紹介しておきます。

このページの’選び・選ばれる関係’から下の部分です。
http://www.president-vision.com/back/mail_221.html

ちょっと長いので結論の部分だけ、引用しておきます。
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我々は選ばれなければならないのだ。選ばれるには、選ばれるような製品やサー
ビスを提供しなければならない。
・・・・・

最近は、流石に何でもかんでも売れるわけではないから「選ばれなければならない」
という感覚を企業は持つようになってきた。しかし、我々も顧客を選ぶ権利があ
ると思う。売りたくない人には売らなくてもいいということで、それが「選ぶ・
選ばれる関係」ということである。あくまでお客様と我々は対等にあると思って
いる。

これは社員に対しても当てはまる。確かに我々は採用面接等をして社員を選んでいるが、
逆に我々も選ばれる立場であると考えている。「こんな会社や経営者の下でなん
か働けるか!」というようにいわれるようでは駄目なのである。経営陣も社員か
ら選ばれるような経営を行なわなければならない。

評価制度、報酬体系等には「愛」や「思いやり」も必要だと思う。社員にとって
働きやすい職場作り、納得のいく報酬、生活の安定という形で人生を豊かに感じ
られるようにしてあげるべきだと思う。出社したら怒鳴られるような会社にいる
人達は毎日が不幸だ。

経営者が肝に銘じておかなければならないことは、今後も社会は変化するという
ことである。そしてその変化に対して、評価制度や報酬体系も柔軟に変化させて
ゆかなければならないということである。確かに先人は旧来のシステムで日本経
済を拡大し、成功してきた。しかし、旧来のシステムに固執し続けてはならない
と思う。

若者の認識や価値観も変化してきており、ますます旧来のシステムだけでは
成り立たなくなりつつある。ベテランも若者も共に変化に対応してゆく姿勢が大
事だろう。そこには学びの姿勢、謙虚さが求められる。経営者と社員が、共に
「選び・選ばれる関係」という対等な関係としてよりよい評価制度、報酬体系作
りに取り組む時代になったのではないだろうか。

(では)