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[jfriends-ml 11338] Re: 「 UML モデリングの本質」を読 む会第3回議事録



高橋(徹)です。

分析・設計にはいろいろな考え方があるので、一意見として述べます。
賛否意見歓迎します。

   "murayama <locutus@xxxxxxxxxxxxxxxx>"さんは書きました:

> 経理の世界でどうであろうと,そんなものは人間が扱うための
> ルールにすぎません.所詮は昔のルール.機械が扱うためのルール
> とは無関係で,考慮するに値しません.

概念レベルのモデルは、顧客側と開発側の間で開発する対象物の
要件を合意するためのものなので、機械が扱うためのルールでは
ないと考えます。間違ったものを作らないために、顧客側と開発
側とで合意を形成するためのモデルと考えています。
ここは、ドメイン(経理システムなら経理ドメイン)の専門家が
正しさを検証できるかどうかが焦点となるはずです。
# よって計算機が扱うことは考慮するに値しません

分析レベルのモデルは、扱い方が難しいです。概念レベルのモデル
は、そのままではとても計算機上で表現できる代物ではないので、
何らかの変換(変換では語弊があるかもしれません)が必要になり
ます。概念モデルからいきなり実装モデルへ変換できれば分析
モデルは不要です。ですが、それではギャップが大きすぎるので、
分析というある種の中間状態を経るようにしていると思います。

実装レベルのモデルは、そのままずばり機械が扱うためのルール
ですね。極論ですが、実装レベルのモデルも、概念レベルのモデル
から直接コードに変換できるなら不要かもしれません。


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TAKAHASHI Toru