[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]

[jfriends-ml 11532] Re: エクストリー ムプログラミングエピソード( Re: JavaCC )



村山@netgeneです.

> フレームをクラスにするのは、プログラミング前段階では割と自然かなと
> 思っていましたので。(同じ発想をしてしまいました)

> しかし、シンプルな設計を考えるのは意外と難しいです。
ですね.
「複雑にするならバカでもできる」
(或いは「複雑にするのはバカの証拠」)
がソフトウエアの鉄則ですから.

XPでも「シンプルにするのは難しい」ってのがあったと思います.
時として,せっかく苦労して作った物を捨てる勇気も必要になります.


私がUML屋が嫌いな理由の一つは,すぐ設計を複雑化させるというのも
あるんですよねー.なんでこんなに無意味に複雑な設計にするのやら,
まったく理解に苦しむ.設計を複雑にすると実装者がどれだけ苦労する
羽目になるのか想像できんのかな?

>いろいろ工夫して(余計なものをこそぎ落として)シンプルになる
> ので。可能な限りシンプルな設計は、アジャイルの「ゴール(到達点)」
> じゃないかと思います。そこへ至る道はシンプル(簡単)ではない・・・。
ある意味でそうですね.不要な機能を削り,リファクタリングを繰り返し,
そうやって,最後に到達するのが「シンプル」だと.

だからこそ「フレームをオブジェクトにする」という発想を最初からするのは
避けるべきだと思います.最初からこういう決断をし,それ以外の選択肢を
全く考えない辺りは,作者はアジャイルというよりはUMLモデラーなんじゃ
ないかと勘ぐりたくなります.

> 「初めてのアジャイル開発」によれば、evoと呼ばれるアジャイル開発が
> もっとも古いようです。
ちょっと検索かけてみると(EVOだと探すのが大変.(^^; )1960年代の
開発手法らしいですね.そうすると,単なる「繰り返し型」というだけで,
今のアジャイルとは別物だと思います.
#http://www.hacknot.info/hacknot/action/showEntry?eid=63
#"first proposed by Tom Gilb in the 1960’s. "

XPで考えると,少なくともビルド(昔風に言うとmakeかな?)〜xUnitまで毎
回全て走らせても,1分かそこらで終わらないとXPとは言えません.これが
5分〜10分,或いは一時間もかかると,多分別のやり方にせざるをえない
でしょう.アジャイルは,少なくともXPは,単に繰り返し型というだけでなく,
それを支える技術があってこそのアジャイル型開発なんです.
#1960年代だと...パソコンやWS以前ですよね?