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[jfriends-ml 11569] Re: Fowler's Bliki_jp(Re: 俗流オブジェクト指向 )



UML否定派の村山@netgeneです.

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> 私の感覚では、スケッチ派な人はあちらこちらにいて、 UML標準の詳細を苦労し
> て読み解くことに関心はないようです。 UMLは、似ているけれども全く別の2つ
> のものに分かれると思います。 UML標準のものと、慣習的で非公式なものでスケ
> ッチに向いたものです。これでは、非公式なものが標準から遠ざかっていくこと
> が問題となります。
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さらに言えば「スケッチとしてのUML」は(或いは「落書きとしてのUML」は,)
「国際標準としてのUML標準」には,ほとんどの場合に準拠していないでしょう.
たとえ準拠していても,それは単なる偶然にすぎません.

「スケッチ/落書きとしてのUML」は,
まるで「責務,関連,ロールのあるJava言語」のようなものです.
いくらJavaと似ていたとしても,それは既にJavaではありません.


また「スケッチとしてのUML」は所詮は落書きです.
それが生み出す価値も「へのへのもへじ」の落書き程度です.

日本では,人の顔を表す落書きとして「へのへのもへじ」を使うことが
少なくありません.ほとんどの日本人は「へのへのもへじ」を一目見ただけで,
それが「人の顔を抽象化した表記である」と,(直感的に)理解できるでしょう.

それはたしかに「へのへのもへじ」に「標準化」されたことのメリットです.

では,この「へのへのもへじ」という「日本標準の統一表記法」を覚える
ことで,どれだけ日本人の生産性が向上したでしょうか?「へのへのもへじ」
標準記法は,優れた価値を生み出していると言えるでしょうか?

「人の顔を抽象化した表記法」に「へのへのもへじ」を使うことには反対は
しませんが,同時に勧めもしません.所詮は落書きにすぎないので,それを
「へのへのもへじ」に統一すべきか否かなど取るに足らない問題なのです.