[jfriends-ml 11470] Re: 俗流オブジェ クト指向 (Re: UML)

["y-kamite" <y-kamite@xxxxxxxxx>]

伊藤さん、上手です。
> > 
> > http://www.atmarkit.co.jp/farc/special/fowler02/fowler02a.html
> > 
> >>中には分析にコードは必要ないといってこれを嫌がる人もいます。
> >>しかし、私はそうは思いません。コードはパターンを説明する助けとなります。
> 
> これ大変、面白い記事ですね。ということは、あのとんでもなく
> 抽象的なアナリシスパターンもちゃんとコードを踏まえているという
> ことなのですか？？

私はオージス総研のアナパタ研究会にいて、別に多少Smalltalkもかじっている
のでその経験からコメントします。

ファウラーさんは、もともとばりばりの実装屋です。本人のHPを見ると
http://www.martinfowler.com/aboutMe.html

ウォルソール（イングランド）に生まれて、ロンドンに10年位いたそうです。
アメリカに来てまだ10年。
I was born in Walsall, England and lived in London for a decade before
coming to New England in 1994. 

80年代初期にソフトウェアを始め、80年代半ばににオブジェクト指向で仕事をし
だした。最初は会社に勤め、それからコンサルタント。最初はSmalltalkとC++、
それからJavaとインターネット。
I started working with software in the early 80's and in the mid 80's
I started getting interested in the then new world of object-oriented
development. I started to specialize in bringing objects to business
information systems, first with a couple of companies and then as an
independent consultant. In the early days this was using Smalltalk and
C++, now it's Java, C# and the Internet. Every year I learn something
new, but I also find that many of the lessons from the past still apply.
This work has led me into taking a leading role in OO analysis and
design, the UML, patterns, and agile development methodologies. 
I've written five books on software devel

実装から始め、分析・設計、UML、パターン、アジャイル方法論に移ったと書い
てあります。
Smalltalkの世界では、Ralph Johnson、Kent Beck などと並ぶ大物です。
そのあたりのSmalltalk界の知見に加え、私はもともとパソコンベースのRDB屋に
いたこともあるので、その感覚から見ると、ファウラー氏は実装系としかみえま
せん。

DOA系もそうなのですが、彼に決定的に欠けているのは、開発に対する総合的な
視点です。
例えば、全社データモデル、開発全体の規模予測、開発初期のアーキテクチャー
選択、開発プロセスの決定、開発のメトリックス、といった視点ですね。
開発の、分析・設計に入る前の段階、要件定義からプロジェクト計画の所がすっ
ぽり抜けています。

アメリカを代表する著名コンサルタントになったわけですから、これからこのあ
たりをどう展開していくか楽しみです。

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上手裕　y-kamite@xxxxxxxxx　y-kamite@kk.iij4u.or.jp
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